抗がん剤の副作用に苦しむ人の口腔ケア

口腔ケアチャンネルです。今回は「抗がん剤の副作用に苦しむ人の口腔ケア」というテーマでお話しします。

日本人の死因の第１位はガンです。しかし、近年はがん治療の進歩によって、ガンを克服して元気に生活されている人も増えています。

それでも、治療の際の抗がん剤や放射線による副作用で苦しんでいる人は少なくありません。副作用の現れ方は、さまざまですが、代表的なものの１つが、口内炎です。

口内炎がひどくなると、食事をすることや水を飲むこともつらくなって、点滴や経管栄養を行う場合もあります。口腔ケアを行うことで、こうしたことを予防できるかもしれません。

がん治療の副作用による口内炎は、ほほの粘膜、舌、唇の粘膜といった場所に多くできます。こうした場所を、しっかりと清掃してあげましょう。

ガン治療による口内炎の口腔ケアでも、基本的な考え方は通常と変わりありません。口のなかをキレイにして、しっかりと保湿することです。口のなかが衛生的で、ちゃんと潤っていれば、口内炎も発生しにくくなります。

さらに、口内炎の炎症による痛みを抑えるための鎮痛剤や、表面麻酔などの薬もありますから、主治医や歯科医師に相談してみてください。