経管栄養の人でも入れ歯は必要ですか？

「経管栄養の人でも入れ歯は必要ですか？」という問い合わせをよく頂きます。

今回は、この問い合わせについて解説します。

歯科衛生士：二島: 「経管栄養の人でも入れ歯は必要ですか？」という問い合わせをよくいただきますね。
歯科医師：土持: そうですね。入れ歯は入れた方がいいですが、しっかりと管理しないと、デメリットも生じますよね。じゃあ、今回は「経管栄養の人への入れ歯」というテーマでお話ししましょう。
歯科医師：土持: 口から食べることのない経管栄養の人でも、入れ歯はできる限り入れた方がいいと思います。体調が回復して、口で食べられるようになったときに備えて、入れ歯を入れて口の機能を維持しておくことをオススメします。
歯科衛生士：二島: 仮に、お口から食べる状態にならなかったとしても、入れ歯を入れておくことは、全身の健康にかかわってくるんです。
歯科医師：土持: 入れ歯を入れて、しっかりと噛み合わせがあることで、意識が覚醒します。同時に脳の活動も活発になるし、唾液の分泌も促進されます。噛むという動きによって、口の筋肉が衰えにくくなり、口呼吸などを防止することもできるんです。
歯科衛生士：二島: 入れ歯をしていることで、会話がスムーズになり、顔の表情も豊かになりますよ。お口まわりがふっくらするので若返ったようにも見えるんです。
歯科医師：土持: 入れ歯を入れておくと、このようにさまざまな恩恵があるんですよ。ただし、食事をしないからといって、口のなかが汚れないわけではありません。入れ歯をキレイに保つことが重要ですよ。