寝たきりで上体を起こすことのできない人の粘膜清掃では、座って行う粘膜清掃に比べて、口のなかの見え方がちょっと違ってきます。 今回は、寝たきりの人への粘膜清掃の注意点をご紹介します。 こちらの動画をご覧ください。 ナビゲーター:土持 今回は「寝たきりの人の粘膜清掃のコツ」というテーマでお話します。 アシスタント:田中 お願いします。 ナビゲーター:土持 寝たきりで上体を起こすことのできない人の粘膜清掃では、座って行う粘膜清掃に比べて、口のなかの見え方がちょっと違うんです。 アシスタント:田中 どう違うんですか? ナビゲーター:土持 座って行う場合は、誤嚥予防のために顎をひいてもらうため、介助者はどうしても下から見上げる形で口のなかを観察します。でも、寝たきりの人の場合は、下から見上げる形にはならないため、口の奥、特に上あごの部分は奥までよく見えるんです。 アシスタント:田中 じゃあ、しっかりと奥まで粘膜清掃できますね。 ナビゲーター:土持 そうですね。でも、寝たきりの人は大半がドライマウスですから、粘膜についている汚れもカラカラに乾いて固まっている可能性があるんです。こうした汚れを、スポンジブラシや口腔ケア用のウエットティッシュでいきなり取り除こうとすると、粘膜を傷つけてしまう可能性があります。 アシスタント:田中 はい。 ナビゲーター:土持 ですから、寝たきりの人の粘膜清掃をするときは、口のなか全体に保湿剤を塗って、しっかりと潤しておくようにしましょう。 アシスタント:田中 はい、わかりました。ありがとうございます。 前の動画 寝たきりの人の歯みがきのコツ 次の動画 100円ショップで買える!お手軽口腔ケア吸引グッズ