食事介助の方法
- アシスタント:田中
- 先生、お昼ご飯、おいしかったですね!
- ナビゲーター:小笠
- そうですね。
- アシスタント:田中
- 先生は優しいし、変に気を遣う必要もないんで、いつもおいしく食事できますけど、苦手な人との食事って、不思議なことに食べ物までまずくなっちゃいますよね。
- ナビゲーター:小笠
- そうですよね(笑)。もしかしたら、食事介助のときも同じかもしれませんね。
正しい食事介助をすることで、ご利用者さんは安全に食べるだけでなく、おいしく食べてくれるようになるかもしれません。今回は「食事介助の方法」というテーマでお話ししましょう。
食事の介助をするときは、必ず横に座って、目線を合わせましょう。立って、介助してはいけませんよ。
- アシスタント:田中
- 立って介助するのは、どうしていけないんですか?
- ナビゲーター:小笠
- 立って介助をすると、ご利用者さんが介助する人を見上げる姿勢になってしまうからです。そうなると、自然に顎が上がってしまい、誤嚥の危険性が高まるんです。それに、人に見下されて食事するのも、気分悪いですよね。
- アシスタント:田中
- たしかに、そうですね。
- ナビゲーター:小笠
- はしやスプーンでご利用者さんの口に食べ物を運ぶときも、口の位置より下から運ぶようにします。なぜだか、わかりますよね?
- アシスタント:田中
- えーっと、口より上に食べ物があると顎が上を向いてしまうからですか?
- ナビゲーター:小笠
- その通り!
そして、ご利用者さんの口に入れたはしやスプーンを取り出すときも、まっすぐに引き出します。ついつい、上に角度をつけて引き出してしまいがちですが、これもご利用者さんの顎を上げてしまうことにあるので、禁物ですよ。
- アシスタント:田中
- こうして、むせたりすることなく食事ができると、ご利用者さんも、きっとおいしく食事をしてくれますね。
- ナビゲーター:小笠
- そうですね。
- アシスタント:田中
- わかりました。ありがとうございました。