口腔ケアは声かけが大切
- アシスタント:田中
- 先生、口腔ケアチャンネルの視聴者の方からの質問です。今回は、「口腔ケアをしていない人へ、口腔ケアを勧めるときの声かけはどのようなものがよいのでしょうか?」というものです。
- ナビゲーター:小笠
- そうですね、口腔ケアの習慣がない人にとっては、いきなり口に触れられると抵抗感を感じる人も多いですね。
そんなときに、どんな声をかけるかは、大切なポイントです。今回は「口腔ケアは声かけが大切」というテーマでお話ししましょう。
口腔ケアを受ける習慣のない人にとっては、他人に口を触られるということに慣れていません。だから、まずは相手にリラックスしてもらうことが大切です。
いきなり「口腔ケアをしましょうね。お口を開けてください」などと言うのではなく、「今日は天気がいいですね〜」などと、日常会話から始めるのがいいと思います。
- アシスタント:田中
- まずは、ご利用者さんに安心してもらうんですね?
- ナビゲーター:小笠
- そうです。さらに、口腔ケアをするのが当たり前ですよ、という言い方をしてはいけません。「お口のなかがすっきりして気持ちよくなりますから、口腔ケアをしませんか」とお願いしましょう。
嫌がる人には、「すぐ済みますから、5秒だけお口を開けてもらえませんか」とお願いしてみるのも効果的ですよ。
- アシスタント:田中
- 5秒間お口を開けてもらえるようになったら、次は10秒間お願いしてみる、という感じで、徐々に口腔ケアに慣れてもらうんですね。
- ナビゲーター:小笠
- そうです。最初はちょっとの時間でいいんです。そして、口腔ケアが終わったら「あー、すごくキレイになりましたね」というように、ご利用者さんを褒めてあげましょう。
さらに、「お口を開けてくれて、ありがとうございました。助かりました」と、こちらの感謝の気持ちを伝えることも大切ですよ。
- アシスタント:田中
- はい。口腔ケアを受けてくれたことに感謝をするんですね。
- ナビゲーター:小笠
- そうです。こうすれば、ご利用者さんも口腔ケアの気持ちよさを、理解してくれるようになると思います。
- アシスタント:田中
- よくわかりました。ありがとうございました。