口腔ケア用品の消毒
- アシスタント:田中
- 先生、最近は公共の施設などに、アルコールの消毒液が置かれているのが普通になってきましたよね。
- ナビゲーター:小笠
- そうですね。
- アシスタント:田中
- 消毒とか殺菌の意識がすっかり浸透しているからだと思うんですが、視聴者の方からも「口腔ケアグッズの消毒は必要ですか?」という質問をいただいているんです。
- ナビゲーター:小笠
- なるほど、介護の現場でお仕事やお世話をしている方は、常に意識していることかもしれませんね。
では、今回は「口腔ケア用品の消毒」というテーマでお話ししましょう。
口腔ケアで使った口腔ケア用品は、流水で汚れをしっかりと洗い流し、風通しのよい場所で乾燥させておけば、細菌の繁殖を予防できます。ですから、薬剤などを使って消毒する必要はありません。
- アシスタント:田中
- そうなんですね? では、熱湯をかけたり、煮沸消毒をしたりするのはどうですか?
- ナビゲーター:小笠
- 歯ブラシや入れ歯は、高温で材質が変形してしまうことがあります。ですから、熱湯をかけたり煮沸消毒をしたりするのは禁物ですよ。
- アシスタント:田中
- では、口腔ケア用品は消毒の必要はないんですね?
- ナビゲーター:小笠
- ただし、ガーグルベースンだけは消毒した方がいいですね。使用後に流水で汚れを洗い流してから、アルコールなどで消毒しておきましょう。
- アシスタント:田中
- はい。
- ナビゲーター:小笠
- あと、例外としてケア中に出血があった場合は、その器具を消毒する必要があります。感染症の危険もありますから、消毒のときは一人ずつ別の消毒液につけておきましょう。
- アシスタント:田中
- よくわかりました。ありがとうございました。