お口の変化やニーズは情報提供書に有り
- ナビゲーター:小笠
- 今回は、「居利用者さん、介護職にどんなメリットがあるの?」というテーマでお話しします。
- アシスタント:田中
- よろしくお願いします。
- ナビゲーター:小笠
- これまで何回かにわたって、訪問歯科診療の制度や費用についての説明をしてきました。今回は、訪問歯科診療が利用者さんや介護職の皆さんに、どのようなメリットがあるのかを、改めて整理してお伝えします。
- アシスタント:田中
- むし歯や歯周病などを、治療してもらえる利用者さんだけでなく、介護職の方々にもメリットがあるんですね?
- ナビゲーター:小笠
- そうです。まずは、その点から説明しましょう。歯科医師が行う居宅療養管理指導では、毎回、「情報提供書」というものが、ケアマネジャーさんに提出されます。
- アシスタント:田中
- はい。以前、説明してもらいました。
- ナビゲーター:小笠
- この情報提供書には、ケアプランの策定に必要な、歯科医師からの情報が、たくさん盛り込まれています。入れ歯の修理についてや、口腔ケアの具体的な方法について、といった情報ですね。
- アシスタント:田中
- こういう情報を、ケアマネジャーさんはどのように活かすんですか?
- ナビゲーター:小笠
- 情報提供書は、担当者会議やカンファレンスで活用できます。例えば、居宅療養管理指導の内容や必要性が、利用者さんのニーズにあっているのかどうかを検討できます。または、「新しい入れ歯が必要ですね」とか、「食事のときの飲み込みが上手になりましたね」というような気づきや変化を確認できます。
このように、ケアマネジャーさんのお仕事をさまざまな面から、お手伝いできるのが、居宅療養管理指導の「情報提供書」です。
- アシスタント:田中
- ケアマネジャーさんには、ぜひ上手に活用していただきたいですね。
- ナビゲーター:小笠
- そうですね!このように、訪問歯科診療を活用することで、担当のケアマネジャーさんにとっては、利用者さんの「口腔の管理」を一貫して任せることができるのです。
- アシスタント:田中
- 「一貫して任せられる」というのが大きなポイントなんですね?
- ナビゲーター:小笠
- そうなんです。歯科医師が、口腔全体を把握していますから、ケアマネジャーさんも安心して任せられます。
- アシスタント:田中
- わかりました。では、利用者さんにとってのメリットはどんな点でしょうか?
- ナビゲーター:小笠
- むし歯や歯周病を治療してもらえたり、入れ歯の調整をしてもらえるのはもちろんですが、そういった治療を含めて、生活の質を維持する「歯科医療サービス」を一貫して受けられるという点です。
- アシスタント:田中
- ご利用者さんにとっても、歯科医療サービスを「一貫して受けられる」、というのがポイントですね?
- ナビゲーター:小笠
- そうなんです。さらに、これらすべてが保険制度でカバーできる、というのも大きなメリットですね!
- アシスタント:田中
- よくわかりました。ありがとうございました。