パーキンソン病と口腔ケア
- ナビゲーター:小笠
- 今回は「パーキンソン病と口腔ケア」というテーマでお話します。
- アシスタント:田中
- よろしくお願いします。
- ナビゲーター:小笠
- パーキンソン病は、脳の神経細胞が減少することで、体の動きにさまざまな症状が出る病気です。50歳から60歳での発症が多いのですが、最近では70歳以降での発症も増えてきていて、高齢化社会の進行に伴って、患者数の増加が予想されている病気です。
- アシスタント:田中
- どんな症状があるんですか?
- ナビゲーター:小笠
- 振戦(しんせん)と呼ばれる手足の震えや、固縮(こしゅく)と呼ばれる手足の強ばり、動きが乏しくなる無動(むどう)という3つが主な症状です。
- アシスタント:田中
- コミュニケーションはスムーズに取れるんですか?
- ナビゲーター:小笠
- 知的な機能はしっかりしていますから、こちらのお願いはちゃんと聞いてくれますよ。ただし、会話中の表情が乏しく、話し方が単調で声も小さいので、相手の話は注意して聞きましょう。
- アシスタント:田中
- はい。
- ナビゲーター:小笠
- また、パーキンソン病の人は、薬の影響で口や舌の不随意運動が起こることがあります。これによって、入れ歯が安定せずに、口の粘膜を傷つけたりすることもあるんです。こんなことを予防したり、いち早く対処したりするためにも、口腔ケアは大切なんですね。
- アシスタント:田中
- パーキンソン病の人には、嚥下障害のある人もいるんですか?
- ナビゲーター:小笠
- います。パーキンソン病になって、嚥下障害も発症する人が多くいます。それだけに、しっかりした口腔ケアが必要なんですね。
- アシスタント:田中
- よくわかりました。ありがとうございました。