歯磨き粉の種類と上手な使い方

歯みがき粉を付けて歯みがきをするとサッパリして気持ちがいいですね。

しかし、中には味覚障害を引き起こす可能性がある歯みがき粉もあります。

注意しないといけない歯磨き粉とは・・・

アシスタント：田中: 先生、ドラッグストアの歯みがきコーナーを眺めていて思ったんですが、歯ブラシ以上に歯磨き粉って、本当にたくさんの種類がありますよね？　どうやって選べばいいんでしょう？
ナビゲーター：小笠: 歯磨き粉は、使い方を間違えるとデメリットがとても大きくなってしまうんですよね。
実は歯磨き粉自体は、口腔ケアではそんなに重要な働きをしないんですが、その辺も含めて、今回は「歯みがき粉の種類と上手な使い方」というテーマでお話ししましょう。
多くの方は、歯磨きと言えば歯ブラシと歯磨き粉をセットで思い浮かべるでしょう。
歯磨きになくてはならない存在のように思われますが、実は歯磨き粉には、メリットとデメリットがあって、使い方を間違えると口のなかの状態がさらに悪くなってしまうことがあるんです。
アシスタント：田中: そうなんですか！　お口のなかをキレイにするには欠かせないものだと思ってました。
ナビゲーター：小笠: 歯磨き粉には、この表のような成分が含まれています。薬用歯磨き類の歯みがき粉には、さらに薬用効果のあるものが含まれていたり、研磨剤が含まれていなかったりします。
アシスタント：田中: 口のなかをキレイにするもの以外に、いろんな成分が含まれているんですね。
ナビゲーター：小笠: そうなんです。舌の細胞を刺激して味覚をマヒさせることがある合成界面活性剤や、歯のエナメル質を削る研磨剤、有害化学物質の吸収を高める湿潤剤など、注意しなくてはいけない化学物質が含まれているんです。
アシスタント：田中: じゃあ、歯磨き粉を選ぶときは、なにを見て選べばいいんですか？
ナビゲーター：小笠: そうですね、虫歯予防や歯の表面を強化する作用のあるフッ素が入っているものや、口の細菌の繁殖を防ぐキシリトールが配合されたものを選ぶのがいいと思いますよ。
アシスタント：田中: あ、私、それを使っています。じゃあ、しばらく使い続けてみます。
ナビゲーター：小笠: それでも、使うのはほんの少しでいいんですよ。歯ブラシの毛先の先端に少し付けるだけで十分です。これ以上付けると、口のなかがアワだらけになって、磨きにくいし、なんとなく磨いた感じになってしまいますからね。うがいができない人や口腔乾燥のひどい人などは、歯磨き粉はデメリットの方が大きいので、使わない方がいいです。水を付けた歯ブラシで丁寧にブラッシングするだけでも十分にキレイになりますから、心配いりません。
アシスタント：田中: わかりました。ありがとうございます。