感染症予防はしっかり!
- アシスタント:田中
- 先生、聞いた話なんですが、ご利用者さんを不潔なものとして扱っているように思われるために、ケアのときはグローブをしないという方がいるらしいんですけど、本当なんでしょうか?
- ナビゲーター:小笠
- 本当だとしたら、一刻も早く改めた方がいいですよね。ご利用者さんにとっても、介護する側にとっても危険過ぎますね。
じゃあ、今回は、「感染症予防はしっかり!」というテーマでお話ししましょう。口腔ケアを行うときは、感染症予防のためにグローブとマスクの着用は基本中の基本です。おさらいの意味も込めて、改めてそれぞれの意味と役割を説明しましょう。
- アシスタント:田中
- はい。
- ナビゲーター:小笠
- グローブは、使い捨てタイプのものを着用します。
口腔ケアのときには、誤って指を噛まれることがあったり、気がつかなくても介護者の手に小さな傷口があったりするかもしれません。グローブをつけずにいると、そこから細菌やウイルスが侵入する可能性があるんです。
- アシスタント:田中
- すぐに捨てるのがもったいないから、ケアが終わったときにしっかり洗って別の人に使う、というのはダメですか?
- ナビゲーター:小笠
- ダメですよ。あまり汚れていないように見えても、グローブには唾液などの体液がついています。洗ったからといって別の人にも同じグローブを使ってしまっては、感染症などをうつしてしまう危険があります。1回のケアで必ず捨てるようにしてください。
- アシスタント:田中
- わかりました。
- ナビゲーター:小笠
- 同じく、マスクも必ず着用します。空気感染や飛まつ感染する感染症を患っているご利用者さんもあるためです。
また、介護する側にとっては、ほんの軽いカゼであっても、体力や免疫力の衰えたご利用者さんがうつされると、重症になってしまうことも十分あり得ます。自分だけでなく、ご利用者さんを守ることでもあることを意識しましょう。
- アシスタント:田中
- はい。
- ナビゲーター:小笠
- さらに感染予防を徹底するため、口腔ケアの順番は感染症を持つ方のケアを一番最後に行いましょう。また、手洗いは1人のケアが終わったごとに行ってください。
- アシスタント:田中
- わかりました。ありがとうございます。