RSSTテストを実施する条件
- アシスタント:田中
- 先生、口腔ケアチャンネルの視聴者の方から質問が届きましたよ。「院に入院している患者さんでもRSSTテストはできますか?」という質問です。
- ナビゲーター:小笠
- RSSTテストは、反復唾液飲みテストとも言いますが、嚥下障害の疑いがあるかどうかを判断する重要なテストですね。
じゃあ今回は「RSSTテストを実施する条件」というテーマでお話ししましょう。
RSSTテストは、テストする方ののど仏に、人差し指と中指を軽く当てて、30秒間に何回、のど仏が上下したかをカウントするものです。のど仏の動きで、ちゃんと嚥下できていることを確認するんです。
- アシスタント:田中
- 30秒間に3回以上、のど仏が上下すれば嚥下障害の心配はないんですよね?
- ナビゲーター:小笠
- そうですね。テストのときには、「できるだけ、何回もごっくんと唾を飲み込むことを繰り返してください」とお願いをします。だから、そのお願いを理解してくれる人でないと、テストを実施するのは難しいですね。
- アシスタント:田中
- RSSTテストを行うには、意思疎通がちゃんとできなくてはいけないんですね。
- ナビゲーター:小笠
- そうですね。
- アシスタント:田中
- あと、上体をしっかり起こすことが難しい、寝たきりの人などは、RSSTテストをできるんですか?
- ナビゲーター:小笠
- ベッドに寝たままでいいので、上体を30度ほど起こすことができるなら、寝たきりの方でもRSSTテストはできますよ。ただし、頭に枕などを当てて、顎が上を向かないように姿勢を整えて行ってくださいね。
- アシスタント:田中
- はい。じゃあ、意思疎通が難しい人には、どのような方法で嚥下障害のテストをすればいいんですか?
- ナビゲーター:小笠
- 意思疎通が難しい人には、ティースプーン1杯くらいの水を飲んでもらう、改訂水飲みテストという方法があります。
でも、テストでは実際に水を飲んでもらう必要がありますから、歯科医師などに相談して立ち会ってもらう方がいいですね。
- アシスタント:田中
- よくわかりました。ありがとうございました。