乾燥がひどい人にはジェルタイプの保湿剤
口腔内の乾燥がとてもつらいのが、ドライマウスです。
乾燥がひどくなると、口腔内の衛生状態が悪くなるだけでなく、食べ物の味がわからなくなる、会話がしづらくなる、さらには舌が粘膜がヒリヒリと痛む、といった症状も現れ出します。
ドライマウスによる乾燥がつらいときには、保湿剤を使って口腔内を潤しましょう。
保湿剤には大きく分けて、ジェルタイプとリキッドタイプがあります。
乾燥がひどい人には、より保湿効果の高いジェルタイプがお勧めです。
ただし保湿剤をくり返し使用するときには、注意してほしい点があります。
前回塗った分を拭き取ること
保湿効果が高く、その効果が長持ちするのがジェルタイプの保湿剤です。
それでも効果が持続するのは数時間程度。
重症のドライマウスの人だと、1日に数回は保湿剤を使う必要があるかもしれません。
保湿剤をくり返し使うときは、前回の分に重ねて塗ってはいけません。
前回塗った分をスポンジブラシなどで必ず拭き取ってから、新たに保湿剤を塗りましょう。
「重ね塗りした方が、保湿効果が高まるのでは?」などと考えてはいけませんよ。
保湿剤を重ね塗りすると、それが厚い膜状になってしまいます。
この膜状になった保湿剤が、口からはがれ落ちたときにのどに流れ込んだりすると、誤嚥や窒息などを引き起こしてしまいかねません。
くれぐれも注意してくださいね。
また、口の乾燥がそれほどひどくない人には、手軽に使えるリキッドタイプの保湿剤を活用するという方法もあります。
こちらは、保湿効果は低くなりますが膜状になる心配はありません。