「保湿剤」はお肌だけじゃない!

女性の方などは「保湿剤」と聞くと、お肌につける化粧品の方を思い浮かべると思います。
でも、実はお肌だけでなく「お口にも保湿剤はある」のです。
お口のなかを潤す口腔保湿剤というものです。

入れ歯などを使っている方の口腔ケアでは、歯みがきだけでなく粘膜清掃も行います。
スポンジブラシで粘膜清掃をしたあとは、お口の中がすごくキレイになります。
でも、その一方でスポンジブラシに唾液を吸い取られてしまって、口の中がカラカラに乾いてしまいます。
ですから、粘膜清掃を済ませたら保湿剤を塗って、口のなかを潤してあげてください。

保湿剤の使い方

保湿剤は大きくわけてジェルタイプとリキッドタイプがあります。

ジェルタイプの保湿剤は指先やスポンジブラシに1センチほどつけて、口の中に塗り広げるようにして使います。
手の甲などに適量を出しておき、そこから指先やスポンジブラシに少しずつ付けて塗り広げていくのがオススメです。

また、保湿剤には、さまざまな味のついたものがあります。
ご利用者さんの好みに合わせて選ぶのもよいと思います。

口腔ケアの最後に、保湿剤の味を味わえると思えば、ご利用者さんも粘膜清掃を楽しみにしてくれるかもしれません。

もちろん、保湿剤を使うのは粘膜清掃の後だけではありません。
お口のなかを潤してくれるものですから、ドライマウスなどで口腔内の乾燥がひどい方などは、随時使用すると症状が緩和されると思いますよ。

口腔ケアチャンネル動画で確認しましょう