大半は一時的なもの
歯科の領域で扱う病気というと、むし歯や歯周病を連想される方が多いでしょう。しかし歯科で扱うのは、それだけではありません。
お口のなかの痛みや違和感といったものがあるときは、いつでも相談してください。
「歯や歯ぐきではないけど、口のなかや舌がピリピリする」といって受診される患者様もいらっしゃいます。
大半は一時的なもので、すぐに治ってしまいます。
若い方などは、ストレスが原因で症状が現れるケースもあります。
ただし、注意が必要なものもいくつかあります。
注意が必要なピリピリ痛み
注意が必要なピリピリした痛みについて、説明しましょう。
高齢の方によく見られるのが、ドライマウスが原因で起こるピリピリとした痛みです。
唾液によって保護されている口のなかの粘膜や舌は、乾燥してしまうと傷つきやすくなって、ピリピリ痛むことがあります。
ドライマウスを解決しない限り、このピリピリした痛みがなくなることはありません。放置しておかずに、専門医に相談してください。
唾液が分泌されるようになって、口のなかが潤ってくると痛みも改善していくでしょう。
また、亜鉛や鉄、ビタミンの不足によっても口のなかがピリピリと痛むことがあります。
そんなときは食事のバランスを整えましょう。
栄養バランスのとれた食事をすることで亜鉛や鉄、ビタミンをしっかりと補給してください。
さらにピリピリとした痛みだけでなく、粘膜や舌に白い膜ができているようなケースもあります。
こんなときは口腔カンジダ症の可能性があります。
専門医を受診して、治療を受けてください。