骨粗鬆症は全身の骨密度が低下して、骨がもろくなる病気です。 当然、歯を支える骨ももろくなります。 口腔ケアの注意点は、 歯科衛生士:二島 高齢の女性の口腔ケアでは、骨粗鬆症の有無に注意する必要があります。 歯科医師:土持 そうですね。訪問歯科診療のときはもちろん、普段の口腔ケアのときも、意識してもらいたいことはありますね。じゃあ今回は「骨粗鬆症の人の口腔ケア」というテーマでお話しします。 骨粗鬆症は全身の骨密度が低下して、骨がもろくなる病気です。患者数は1000万人以上とも推定されていて、90%以上が女性です。骨の代謝にかかわるエストロゲンというホルモンの分泌が低下することで発症する病気です。 歯科衛生士:二島 この病気の人は歯周病にもなりやすいんです。 歯科医師:土持 全身の骨がもろくなる病気ですから、当然、歯を支える骨ももろくなります。また、炎症を引き起こす物質が体内で作られるために、歯周菌による歯周炎の進行も早くなると言われています。 歯科衛生士:二島 だから、口腔ケアのときは、歯周炎などが見られなくても歯周ポケットの掃除など、歯周病予防には力を入れる必要がありますよ。 歯科医師:土持 そして、訪問歯科歯科診療を依頼するときは、服用している薬の影響で歯科治療に制限がかかることがありますから、病気のこと、服用薬のことをしっかりと伝えてください。 歯科衛生士:二島 このように、骨粗鬆症の人にとって、お口の健康はとても大切なんですよ。 前の動画 舌苔は絶対に1回で取り除かなくてはいけない? 次の動画 脳血管性認知症の人の口腔ケア