アルツハイマー型認知症は、病気の進行にともなって、さまざまな症状が現れますが、被害妄想、盗難妄想、介助拒否といった症状も代表的なものです。 妄想や拒否の症状がひどいときは、暴れたりするケースもあります。 そんなとき対応法は? 歯科医師:土持 今回「アルツハイマーの人のケアでの注意点」というテーマでお話しします。 特殊なたんぱく質によって、脳の神経細胞が死んでいき、脳が萎縮していくのが、アルツハイマー型認知症です。病気の進行にともなって、さまざまな症状が現れますが、被害妄想、盗難妄想、介助拒否といった症状も代表的なものなんです。 歯科衛生士:二島 これは、ご利用者さんに悪気があるのではなく、病気によって現れる症状なんです。 歯科医師:土持 だから、こうした症状に対する備えをしっかりしておく必要があります。ケアのときは1対1ではなく、なるべく複数で介助してあげるのがいいですね。 歯科衛生士:二島 妄想や拒否の症状がひどいときは、暴れたりするケースもあります。 歯科医師:土持 ケアのときは、ご利用者さんの安全は当然のことですが、自分の身を守ることも意識しておく必要があります。高齢者であっても、力を加減しないときは、相当な力でつねられたり、ひっぱられたりすることがあります。 歯科衛生士:二島 基本的なことですが、女性は髪の毛を束ねたり、ピアスなどのアクセサリーを外しておいたりすることを忘れないようにしましょう。 歯科医師:土持 そして、ケア用品の置き方や置く場所などにも気をつけましょう。ご利用者さんからは離れた場所に置いておくと安全ですよ。 前の動画 アルツハイマー型認知症の人の口腔ケア 次の動画 嚥下障害の人のためのゴムチューブ運動