嚥下障害のある方や寝たきりの方でも、安心して口腔ケアを行えるのが吸引歯ブラシです。 しかし、吸引歯ブラシの使用があまり適さない人がいます。 ぜひ、こちらをご覧ください。 ナビゲーター:土持 今回は「吸引チューブ付き歯ブラシに適した人、適さない人」というテーマでお話しします。 アシスタント:田中 お願いします。 ナビゲーター:土持 嚥下障害のある方や寝たきりの方でも、安心して口腔ケアを行えるように、と開発されたのが吸引歯ブラシです。吸引器の設備がある医療機関やご家庭なら、この歯ブラシと吸引器を組み合わせて使うことができます。このように、吸引ブラシのチューブを吸引器につなげて使います。ブラッシングと同時に汚れや唾液を歯ブラシのヘッド部分から強力に吸引できるため、誤嚥の心配が少なくなります。 アシスタント:田中 設備の整っているところなら、ぜひ使いたいですね! ナビゲーター:土持 でも中には、吸引チューブ付きブラシの使用があまり適さない人がいるんです。例えば、重症のドライマウスで、粘膜に大きな汚れが付いているような人です。 アシスタント:田中 どうしてですか? ナビゲーター:土持 吸引ブラシの吸引力は強力ですから、粘膜の汚れも取ることはできますが、このときにご利用者さんの粘膜まで傷つけてしまうことがあるからです。吸引ブラシは、汚れを強引に引きはがすのに使うのではなく、誤嚥しがちな唾液やケアのときの汚れた水を吸引するのが本来の目的なんですよ。 アシスタント:田中 では、吸引ブラシに適した人はどんな人ですか? ナビゲーター:土持 例えば唾液の分泌が過剰な人やパーキンソン病などで、口元から唾液が垂れてしまうような人です。 アシスタント:田中 なるほど。唾液の分泌が過剰な人には吸引ブラシは適しているけど、ドライマウスなどで口のなかが乾燥して、衛生状態がよくない人に対しては吸引ブラシはあまり適していないということですね。 ナビゲーター:土持 そうですね。 アシスタント:田中 よくわかりました。ありがとうございました。 前の動画 ドライマウスの人のブラッシングは鈴を鳴らさないように? 次の動画 オーラルマッサージャーで自分で歯肉マッサージ