装着はつけやすい側から
入れ歯の着脱は、本人以外では力の加減がわかりにくいものです。
できる人には、自分で入れ歯を着脱してもらうのが基本です。
でも、自分でできない人に対しては、入れ歯着脱の介助を行います。
そのときには、次のようなことに気をつけてください。
一般的に総入れ歯をつけるときは、上の総入れ歯からつけるとされています。
これは、下の総入れ歯に比べて上の総入れ歯のサイズが大きいためです。
ですが、これは絶対ではありません。
ご利用者さんの口の特徴や入れ歯の癖など、その方によって異なります。総入れ歯は、つけやすい方からつけて構いません。
ななめにして回転させるように
総入れ歯を口のなかに入れるときには、ちょっとしたコツがいります。
総入れ歯は大きいので、ご利用者さんがどんなに口を大きく開けてくれても、横にしたままでは口のなかに入りません。
総入れ歯はななめにして、回転させるように動かして口のなかに入れましょう。
なおマヒのある人の場合は、マヒの側から入れ歯をつけるようにするとスムーズに装着できます。
そして、入れ歯を外すときは前歯の部分を持って、奥歯の側に空気を入れるようにすると、スムーズに外れます。
上の入れ歯も下の入れ歯も、同じような要領で外しましょう。
自分で入れ歯を使っていない人にとっては、入れ歯の着脱のコツはわかりにくいかもしれません。入れ歯の着脱を介助するときは、このような点に気をつけて行ってくださいね。