自分で食事をしているときには無意識に行っていること
多くの人は、1日に3回は行っていることが食事です。
食事をするときの動作については、特に意識することもなく行っていることばかりだと思います。
だから、食事介助は簡単にできそうに思ってしまいます。ところが、実際はとても難しいことなのです。
実際に食事介助をするときになると「あれっ?どうするんだっけ?」と思うことが、いくつかあります。
その1つが、食べ物を口のなかに置くときの置き方です。
間違ったやり方では危険!
間違った方法で介助していると、誤嚥を起こして誤嚥性肺炎の原因になったり、窒息させてしまったりする危険もあります。
食べ物を口のなかに置くときの正しい置き方を説明しましょう。
まずはスプーンの扱い方です。
食事介助のときは、スプーンは口の端から入れるようにしましょう。正面からスプーンを入れると、間違って奥に入れ過ぎたときに、スプーンでのどを突いてしまう危険があるからです。
口の端から入れていれば、間違って入れ過ぎたとしても、スプーンがのどに当たることはありません。
そして食べ物を置くときは、舌の真ん中あたりに置きましょう。
舌の先に置いてしまうと咀嚼しにくくなってしまいます。
逆に、舌の奥に置いてしまうと、咀嚼する前に食べ物が誤って気管に入ってしまい、誤嚥や窒息を起こす危険があります。
だから食べ物は、「咀嚼しやすく誤嚥をしにくい」舌の真ん中あたりに置くのです。