「スポンジブラシは気持ち悪い」という声??
口腔ケアで歯ブラシと同じくらい大活躍するのがスポンジブラシです。
粘膜の汚れをとるときに用いるケア用品ですね。
ところが、「スポンジブラシは気持ち悪い」と訴えるご利用者さんがいらっしゃるという話を聞くことがあります。
もちろん、ご利用者さんのなかには、どうしてもスポンジブラシの感覚が好きになれない、という方もいらっしゃるでしょう。
でも、もしかしたら介助者がスポンジブラシを正しく使っていないから、という可能性もあるかもしれません。
スポンジブラシを正しく使わないと、どのような感触になるのか、実際に体験しながら確認してみましょう。
スポンジブラシをそのまま口に入れてみる
間違った使い方、その1。
スポンジブラシをそのまま口に入れてみてください。
どんな感じですか?
そうです。「ざらざらして気持ちが悪い」ですよね?
唾液の分泌に問題のない方であっても、そう感じるはずです。
ドライマウスの人が多いご利用者さんにとっては、その不快感は倍増するはずです。
スポンジブラシを濡らして絞らずに口に入れてみる
間違った使い方、その2。
今度はスポンジブラシを水で濡らして、しっかりと絞らずに口に入れてみてください。
どんな感じですか?
その水はキレイだとわかっていても、スポンジブラシから染み出す水をどうすればいいのか、混乱しますよね?
口腔ケア中にこのような状態になると、汚れた水が口になかに広がってしまいます。想像すると、気持ち悪くなりますよね?
万が一、その汚れた水を誤嚥してしまうと、誤嚥性肺炎を引き起こす可能性もあります!
では、最後に正しく使ってみましょう。
スポンジブラシを濡らして、しっかりと水を絞ってから口に入れてみてください。
全然気持ち悪くありませんよね?!
そうです! スポンジブラシは正しく使えば気持ち悪いものではないのです。