歯が残っていない人には総入れ歯

入れ歯を使ったことのない方は、入れ歯についてどこまで知っているでしょうか?
「総入れ歯と部分入れ歯があるのは知っている」という方でも、その2つにどのような違いがあるのか、具体的に知っている方は少ないかもしれません。

では、それぞれについてちょっとくわしく説明しましょう。

総入れ歯は、歯が1本も残っていない場合に作る入れ歯です。
総入れ歯は上の総入れ歯と下の総入れ歯にわかれています。

上顎や歯ぐきと接する部分を義歯床とか、床と呼びます。
そして歯の部分は、当然本物の歯ではないので、人工歯と呼びます。

総入れ歯を固定する方法

入れ歯はどのようにして固定されているのでしょうか?

上の総入れ歯は上顎の部分に、義歯床を吸盤のように吸着させて固定します。

下の総入れ歯も義歯床を吸着させて固定するところは同じです。
ただし、唇や舌、頬の筋肉のバランスなど、安定して固定するためには、上の総入れ歯よりも調整が難しくなる部分があります。

「総入れ歯が合わなくて痛い」というときは、こうした部分の調整がうまくできていないから、という可能性もあるのです。

歯がない場所に使う部分入れ歯

部分入れ歯を説明しましょう。
歯がない場所に、部分的に入れるのが部分入れ歯です。

総入れ歯では見られない金具が付いていることが多いのが、部分入れ歯の特徴です。この金具をクラスプといいます。

クラスプの役割は部分入れ歯を固定することです。残っている歯にクラスプを引っ掛けて部分いればを固定するのです。

最近では、総入れ歯も部分入れ歯も、いろいろな材質を使ったものが出てきています。
健康保険適用のものから自費診療扱いのものまで、さまざまあります。
一人一人に合った入れ歯を見つけられると思いますよ。

口腔ケアチャンネル動画で確認しましょう