舌や下顎の動きをコントロールする筋肉

顎二腹筋という筋肉、聞いたことありますか?
摂食嚥下機能に大きな影響を与える筋肉として、最近、とても注目されている筋肉なのです。

顎二腹筋は顎のところにある筋肉で、舌骨と密接な関係にあります。
舌の動きや下顎の動きを、舌骨との連携によってコントロールしているのです。

顎二腹筋がしっかりと機能することで、舌や下顎の動きがスムーズになります。

大切な顎二腹筋。しっかりと働いてもらうためにもマッサージを行いましょう!

マッサージで使うのは両手の親指だけ!

顎二腹筋のマッサージは、摂食嚥下障害の人に対して介助者が行うことが多いです。
でも、むせが気になってきた人が自分で行うのも効果的ですよ。

では、顎二腹筋のセルフマッサージの方法を説明しましょう。

マッサージで使うのは、両手の親指だけです。

まずは、両手の親指を立てて、顎の付け根に当てます。
そこから舌の真下に向かって、少しずつ移動させながら刺激します。
顎の付け根から舌の真下の部分、ここまでを「顎二腹筋の後筋」といいます。

そして、その場所から下顎の骨に向かって、少しずつ移動させながら刺激します。
舌の真下から下顎の骨、ここまでの部分を「顎二腹筋の前筋」といいます。

後筋と前筋の2ブロックにわかれている顎二腹筋を意識しながら刺激するのがポイントですよ。

このマッサージを食事の前や口腔ケアのあとに行うと、舌や下顎の動きがスムーズになって、食事中のむせが少なくなるはずです。

口腔ケアチャンネル動画で確認しましょう