初めて見るときはビックリする?
皆さん、初めて総入れ歯を見たときは、どんな感想を持たれたでしょうか?
想像していたものよりも大きいと感じた方、いらっしゃると思います。
総入れ歯は、人工歯よりも外側に、歯ぐきや上顎に接する「義歯床」と呼ばれる部分があります。初めて見る方は、その部分の大きさに驚くことが多いと思います。
想像以上に大きかった総入れ歯は、「装着するときも外すときも大変なんじゃないの?」って思いますよね。
斜めにして取り出す
確かに総入れ歯の着脱には、ある程度のコツが必要です。
まずは外し方を説明します。
総入れ歯を外すときは下の歯を先に、上の歯をあとに外します。
下の歯を外すときは、前歯の部分をつまんで、後ろの部分を上に上げるようにすると簡単に外れます。
逆に上の歯は、後ろの部分を下に下げるようにすると外れます。
外れた総入れ歯を口から取り出すときには注意が必要です。
総入れ歯は横幅が口の口角よりも大きいので、無理に外そうとすると、ご利用者さんの口を傷つけてしまうことがあります。ですから、外すときは、総入れ歯を斜めにして取り出します。こうすれば、ご利用者さんの口に当たらずに、スムーズに取り出せます。
しっかりと押し込んで装着
総入れ歯を装着するときは、上の歯を先に、下の歯をあとに着けます。
外すときとは逆の順番になります。
持ち方は外すときと同じです。
前歯の部分をつまんで、斜めにして口のなかに入れます。
そして、入れ歯の「義歯床」の中央部分を親指で押して、粘膜と吸着させます。
下の歯も、同じように前歯をつまんで斜めに入れます。
そして、両手の人差し指を左右の奥歯の部分に当てて、静かに押し込みます。
このようにすれば、大きな総入れ歯もスムーズに着脱できます。