緊急事態!でも女性しかいない!

食事をのどに詰まらせる。
健常者の方は普段、想像することさえ少ないと思います。

そんな方でも、年末年始などは「お餅などをのどに詰まらせないように!」という情報が耳に入ってきますよね。
ご家族に高齢の方がいらっしゃる場合は、気を回してあげましょう。

当然、施設のご利用者さんに対しては、年末年始に限らず常に注意が必要です。

万が一、食事をのどに詰まらせたときは、緊急搬送の依頼と同時に緊急対応を行いましょう。
この場合の緊急対応とは、「ハイムリック法を行う」というものです。

ハイムリック法とは、のどに詰まらせた食べ物を相手の体に圧力をかけることで吐き出させる方法です。
相手を立たせて行うことが多く、それなりに力のいりそうな方法です。
でも、その場に女性しかいなかった場合は、どうすればいいのでしょうか?

女性が行う場合は座ったままで

緊急事態ですから、男性を呼んで、その到着を待っている余裕はないかもしれません。
そんなときは、その場にいる女性で対応します。

救護者が女性の場合は、相手を立たせて行う必要はありません。
座ったままの体勢で、ハイムリック法を行いましょう。

ほかは、男性が行う場合も女性が行う場合も同じです。

救護者はご利用者さんの背後から手を回して、へそのやや上、みぞおちの下辺りに、握った拳の親指側を当てます。
その握り拳を、もう一方の手で上から包むようにして握り、素早く手前上方へ突き上げます。
これを数回くり返します。
勢いよく、それなりに力を入れて突き上げてください。

肺の空気を外に出す流れで、のどに詰まった食べ物を外に押し出すイメージで行いましょう。

救護者が慌ててしまうと、ご本人もパニックになってしまいます。
相手を安心させることを心がけて落ち着いて行ってくださいね。

口腔ケアチャンネル動画で確認しましょう