口を開け続けているのが難しい
ご高齢の方の場合、口の機能に特に障害がなくても口を開け続けているのが難しいことが多くなります。
開口状態を保持するには、口や顎の筋力が必要ですが、これらは加齢とともに衰えてしまいがちです。
そんなときに便利なのが、開口状態の維持を補助する「オーラルバイト」です。
ケアのときに噛んでもらうだけ
オーラルバイトの使い方は簡単です。口腔ケアのときに、ご利用者さんに噛んでいてもらうだけ。
オーラルバイトを噛むことで、楽に口を開けていられます。
硬質ポリウレタン製なので、歯や粘膜に負担をかけることもありません。
ケアを始めるときに、ご利用者さんに口を軽く開けてもらい、オーラルバイトを横にして入れて、奥歯にまで移動させます。
そして、オーラルバイトを奥歯で噛んでもらいます。
前歯では噛まずに奥歯で噛むのが基本です。
前歯で強く噛み締めてしまうと、歯を痛めてしまうことがありますから注意してください。
口を大きく開けられない人は、オーラルバイトを横にしたままの状態で、口を大きく開けられるなら、縦にした状態で噛んでもらいましょう。
オーラルバイトは熱湯消毒、もしくはプラスチック食器と同じように洗浄すれば、くり返し使うこともできます。
ただし、ほかのご利用者さんとの間で使い回すことはできません。
なお、オーラルバイトにはワイドとスリムの2種類があります。
開口が苦手な方や、お口の小さな方にはスリムがオススメですよ。