いろいろある!誤嚥のサイン
食事介助中、特に気をつけなくてはいけないのが誤嚥です。
ご利用者さんが自ら「誤嚥しました」と言ってくれることは少ないので、誤嚥が疑われるサインに敏感になっておく必要があります。
食事中の誤嚥のサインで代表的なのが「のどがゴロゴロいう」のと「透明な鼻水が出る」の2つです。
でも、これ以外にも何気なく見過ごしてしまいがちな誤嚥につながるサインがいくつかあります。
見逃していませんか?こんなサイン
例えば「食べこぼしが増えた」です。
口をしっかり閉じられなくなると、口から食べ物をこぼすようになります。
さらには、「よだれを垂れ流す」ようにもなります。
口をしっかり閉じられないと、飲み込むことも難しくなります。当然、誤嚥してしまうことも多くなるわけです。
ほかには「なかなか飲み込まない」、「食事に時間がかかるようになった」というのも誤嚥につながるサインです。
舌の動きに問題があったり、のどの筋肉が衰えたりすると、なかなか飲み込むことができなくなり、食事の時間も長くなります。
食事に時間がかかる人は、急いで食べてもらう必要はありません。
ゆっくりと自分のペースで食べていただくのがよいのですが、一方で長時間になり過ぎるのも問題です。
食事の時間が長くなり過ぎると、食事をするのに疲れてしまいます。
こんなときには誤嚥してしまう可能性も高くなりますから、40分以上食事しているようなら、一度中断してもらいましょう。
このような人は、1回の食事の量を見直して、数回にわけて食べてもらうようにするといいかもしれません。
また、「大好物を食べなくなった」というのも誤嚥につながるサインです。
うまく飲み込めなくなったりすると、それまで大好物だったものでも避けるようになります。
このような見過ごしがちなサインにいち早く気がつくことで、誤嚥を予防することができるかもしれませんよ。