当たると痛い「小帯」
スポンジブラシで粘膜清掃するときに、注意しなくてはならないことがいくつかあります。
その1つが、唇の裏側を清掃するときは真ん中までで止める、ということです。
真ん中で止めずに、そのままスポンジブラシを横に動かししてしまうとどうなるか?
唇の裏側にある「小帯」という部分にスポンジブラシが当たって、ご利用者さんに痛い思いをさせてしまうのです。
この小帯は、上の唇の裏側だけでなく、下の唇の裏側にもあります。この2ヵ所の小帯については、知っているという人も多いでしょう。
でも、口のなかには小帯があと5つ、合計で7つもあることをご存知ですか?
7つの小帯はどこにある?
小帯はスポンジブラシで粘膜清掃するだけでなく、口のなかのマッサージをするときにも触れてしまうことがあります。
ご利用者さんに痛い思いをさせることのないよう、7つの小帯の位置をしっかり覚えておきましょう。
上下の唇の裏側にある2つの小帯は、上唇小帯、下唇小帯といいます。
さらに、真ん中にはもう1つ小帯があります。舌の裏側にある舌小帯です。
小帯は口の両端にもあります。
ほほの粘膜と歯ぐきの間にある小帯を頬小帯といいます。
頬小帯は左右の上下に合計で4つあります。
このように、小帯は真ん中に3つ、左右の上下に1つずつ、合計で7つあるのです。
粘膜清掃などの口腔ケアや口のなかのマッサージのときに触れてしまわないように、気をつけてくださいね。