適度なとろみをつけるトロミ剤
施設などでは、摂食嚥下機能に障害のある方に対して、咀嚼しやすく安全に嚥下できる介護食が提供されていると思います。
介護食の調理で活躍するものの1つにトロミ剤があります。
トロミ剤は、食べ物や飲み物に加えて混ぜることでとろみを付けることができる食品です。
嚥下障害のある人にとって、サラサラした液体などは誤嚥しやすい食品の代表です。
トロミ剤を使って適度なとろみを付けることで、こうしたものも安全に飲み込めるようになるのです。
トロミ剤の使い方は簡単です。
粉末上のトロミ剤は、食べ物や飲み物に加えてかき混ぜるだけでとろみがつきます。
加える量によってとろみの加減を調節できますから、ご利用者さんの嚥下の特徴に合わせて工夫してみてください。
ダマにならない上手な混ぜ方
ただしトロミ剤はかき混ぜるときに、ちょっとしたコツがいります。
一般的にトロミ剤はスプーンでかき混ぜることが多いようです。
でも、それではなかなかキレイに混ざらずに、ダマになってしまうことがあります。
そこで、トロミ剤をかき混ぜるときは、泡立て器を使うのがオススメです。
泡立て器なら台所にあるお宅も多いと思います。
トロミ剤を、スプーンではなく泡立て器でかき混ぜることで、ダマができずにキレイなとろみがつくのです。
介護食の調理でトロミ剤を使用するときには、ぜひ試してみてください。