舌苔を誤嚥してしまうことの危険
舌を覆う白いコケのようなものを舌苔といいます。
舌苔は厚くなると口臭を引き起こすということで、知られるようになってきました。
舌苔には雑菌がたくさん含まれています。
ですから、その舌苔を誤嚥してしまったりすると、誤嚥性肺炎を引き起こす危険もあるのです。
「舌苔を誤嚥してしまう」って、どんなときに起こるのでしょうか?
例えば、食事介助のときのスプーンが舌苔に当たって、一部が剥がれ、食べ物と一緒にのどに送られることがあります。
こんなときに誤嚥してしまうことがあるのです。
厚い舌苔は食事の前にケア!
食事中に舌苔を誤嚥してしまうことのないように、食前にケアをしておきましょう。
「口腔ケアは食後に行う」だけではありません。こんなときは食前に舌クリーナーで舌清掃を行います。
といっても厚くついている舌苔は、なかなか取れにくいものです。
無理に取ろうとして粘膜を傷つけることのないように注意してください。
厚くなって乾いている舌苔は、保湿剤などを塗布してふやかしておくと取れやすくなりますよ。
また、舌クリーニングにも使えるペーストもあります。舌クリーニング用ペーストを使うと、厚い舌苔もだいぶきれいに取ることができます。
きれいになった舌で食事をすれば、舌苔を誤嚥する心配もありません。
そして、食事のおいしさもしっかりと味わうことができるでしょう。
さらに、食事前に口腔ケアを行ったことで唾液の分泌も促されているので、消化にもいいと思います。