のどに詰まった!ハイムリック法でも効果なし!?
食事のときに食べ物をのどに詰まらせてしまい、呼吸が苦しそうにしている窒息が疑われるようなときには、緊急対応を行います。
「のどに手を当てて苦しそうにしている」が窒息が疑われるわかりやすいサインです。こんなときには即座に対応しましょう。
緊急対応で最初に行うのが、ハイムリック法というものです。
ご利用者さんの背後から手を回して、みぞおちの下辺りを突き上げる方法です。
しかし、ご利用者さんが横になっているときやハイムリック法で効果がなかったときには、次の措置として背部叩打法を行いましょう。
背部叩打法のやり方は?
背部叩打法のやり方を説明しましょう。
ハイムリック法でご利用者さんを立たせて行うときなど、女性の力では難しい場合があります。
でも、背部叩打法は非力な女性でも行うことが可能です。
ご利用者さんが横になっている場合、救護者の側に向けて横向きに寝かせます。
そして、両方の肩甲骨の間を頭の方向に向かって、手のひらで叩きます。
なお、ハイムリック法で効果がなかった場合は、ご利用者さんを改めて寝かせる必要はありません。
イスに座った状態で背部叩打法を行います。
イスに座った状態でご利用者さんの頭を下げ、胸の辺りに救護者の手を当てます。
そして、両方の肩甲骨の間を頭の方向に向けて、手のひらで叩きます。
のどに物が詰まったときは、緊急対応を行うと同時に緊急搬送を依頼することも忘れないでくださいね。