口腔ケアを効率よく確実に行うために
口腔ケアは毎日、毎食後に繰り返すものですから、効率よく、なおかつ確実に行うことを心がけたいですね。
そのためには、口腔ケアの手順を決めておくのがオススメです。
なによりも最初に行うことは、ご利用者さんへの声かけです。
きちんとあいさつしてから、「口腔ケアを始めましょうか~」と話しかけましょう。
声かけには、ご利用者さんの意識を覚醒させて誤嚥を予防する効果もあるんです。
歯みがきの前に!
次にケアで使う用具を配置します。
ケアの途中で必要な用具を取りに行ったりすることのないように、ケアの順番に合わせて配置しましょう。
そして、ご利用者さんにとって無理のない、安全な姿勢を確保します。
姿勢が整ったら、ご利用者さんの口の中を観察しましょう。
前回のケアのときから変化がないか、出血や腫れ、口臭の有無などを確認します。
清掃スタート!
そして、いよいよ清掃スタートです。
ブクブクうがいで口を潤してから、歯みがきを行います。
歯ブラシで全体をみがいたら、歯間ブラシまたはデンタルフロスで、歯と歯の間の汚れを取ります。
さらに、スポンジブラシでの粘膜清掃も行いましょう。
1日に1回くらいの割合で、舌クリーナーでの舌掃除も行います。
舌苔が厚くなってしまうと口臭の原因になってしまいますからね。
こうして汚れを取り除いたら、ブクブクうがいで、しっかりと汚れを吐き出します。
最後に忘れてはいけない、大切なことがあります。口腔内の保湿です。
ケア後の口腔内は乾燥していますから、保湿剤を塗って潤してあげましょう。