大切ポイントは「足底接地」
寝たきりの人の食事介助では、誤嚥の予防がもっとも大切なポイントです。
そのためには、しっかりと嚥下できる姿勢を整えることが重要ですね。
嚥下するために大切なのが「足底接地」。
足底接地とは、足底をしっかりと地面につけるということです。
でも、寝たきりの人の場合は、足を地面につけるのは難しいですよね?
だから、ベッドから上体を起こした体勢のときに、足底が地面についたのと同じ状態にしてあげるのです。
クッションなどを使って姿勢を整える
では、その姿勢の作り方を説明しましょう。
まずは、ひざの裏側にクッションなどを置いて、軽くひざを持ち上げるようにします。
そして、足元にも、しっかりと踏ん張れるように、足底にクッションなどを当てます。
ベッドの上なので、だいぶ倒れた形になりますが、足の形をイスに座っているような状態にするわけです。
足元が安定していることで踏ん張れる
しっかりと嚥下するためには、腹筋が必要です。
そのために、足元はしっかりと接地して、踏ん張れる形になっていることが重要なのです。
可能なら、足元にはしっかりと踏み込める固めのものを置くことができれば理想です。
例えば、段ボールを三角形にしたものなどがピッタリだと思います。
誤嚥予防というと、顎の向きや頭の角度など、上体にばかり目が行きがちですが、足元も大切ですよ!