合わない入れ歯への応急処置として
グラグラする、外れる、痛いなどなど。合わない入れ歯はとても不快ですね。
こんなときはなるべく早く歯科医師に調整してもらいましょう。
でも、すぐには入れ歯を調整してもらえないときもあると思います。
そんなときは、入れ歯の調整を行うまでの応急処置として入れ歯安定剤を活用しましょう。
入れ歯安定剤はつける量に注意!
入れ歯安定剤にはいろいろな種類があります。
ご利用者さんのお口の状態に合わせて適したものを選びましょう。
歯肉と入れ歯の間のすき間がない人には、粉末タイプやクリームタイプ、テープタイプがおススメです。
逆に歯肉と入れ歯の間にすき間がある人には、ペーストタイプやパテタイプが適していますよ。
そして入れ歯安定剤を使用するときは、つける量に注意が必要です。
クリームタイプの入れ歯安定剤を例にとって説明しましょう。
上の総入れ歯に使う場合は、上顎と接する部分に入れ歯安定剤をつけます。上下左右の4ヵ所に、グリーンピースくらいの大きさにしてつけるのが目安です。
下の総入れ歯に使う場合は、歯肉と接する部分の手前と左右の3ヵ所につけます。こちらもグリーンピースくらいの大きさが目安です。
入れ歯安定剤はたくさんつければ安定度が増す、というものではありません。適量を使うようにしましょう。
入れ歯を入れたあとは、安定するまで1分ほど押さえておきましょう。
入れ歯安定剤を活用することで、合わなかった入れ歯でも調整までの間は、比較的苦痛が少なく使うことができるはずです。
入れ歯安定剤はあくまでも一時しのぎです。
長く使い続けると噛み合わせが変化したり、あごの骨が細くなったりします。
入れ歯が合わなくなってきたら、まずは歯科医師に相談してください。