総入れ歯とは扱い方が違う

入れ歯を使ったことのない人にとっては、「総入れ歯と部分入れ歯」と聞いても「どちらも同じ入れ歯でしょう?」と思う方が多いのではないでしょうか。
でも、総入れ歯と部分入れ歯では、その形から扱い方に至るまで、結構な違いがあるのです。

特に部分入れ歯は、金具の作りなどが複雑で、扱うのが難しいんです。

部分入れ歯の金具は、形や位置などを使う人に合わせて調整されているので、取り外しや装着に関して、独特のコツが要ります。

外し方のコツ

まずは、部分入れ歯の外し方から説明しましょう。

上の部分入れ歯は、人差し指の爪を金具にひっかけ、親指を金具がかかっている歯の下に当てます。
こうして金具を下に動かすと、部分入れ歯が外れます。

まずは金具から外すのがポイントです。
部分入れ歯の金具が2つある場合は、両手で同じタイミングで金具を動かしましょう。
一方の金具を動かすだけでは、部分入れ歯はうまく外れません。

下の部分入れ歯の場合は、親指の爪を金具にかけて、人差し指を金具がかかっている歯の上に当てるようにします。
こうして金具を上に動かすと、部分入れ歯が外れます。

部分入れ歯は、口の中に落としたりすると誤嚥する危険があります。
外したときは、親指と人差し指でしっかり持ってくださいね。

着け方のコツ

着けるときは、部分入れ歯の金具の部分を持って、歯にかけます。
そして、部分入れ歯全体を指で支えるようにして、金具が安定するまで静かに押し込みます。

上下どちらも、この要領で装着しましょう。

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