口を開けてもらうこと、開け続けてもらうことが難しい!
口腔ケア介助には、さまざまな困難がつきものです。
例えば、ご利用者さんに誤嚥させないように注意する、正しく口の清掃を行うといったものです。
なかでも特に難しいのは、ご利用者さんに口を開けてもらうこと、そして口を開け続けてもらうことです。
照明開口器?
ご利用者さんに口を開けてもらうときに便利なのが、「ホタル」と呼ばれる照明開口器です。
この開口器はペンライトに被せて使います。
耐熱性になっているので、熱の心配はありません。
また、先端に傾斜がついているので、口を閉じた状態でも歯と歯の間から挿入して、徐々に開口できるようになっています。
このホタルを利用することで、ご利用者さんに誤って指を噛まれたという事故も避けることができます。
ご利用者さんが、口を開け続けているのがつらくなっても、ホタルを噛んでもらっていれば、自然な開口幅を確保できます。
もちろん、ペンライトの光が口の奥まで照らしてくれますから、みがき残しなどもなくなりますね。
うがいがスムーズになるUコップ
そして、口腔ケアの仕上げに使いたいのが「Uコップ」です。
これなら、誤嚥しがちな高齢者でもスムーズに水を含んで、うがいができます。
このコップの特徴はUの字にカットされた飲み口です。
Uの字にカットされていることで、鼻がコップに当たることがありません。
だから、水を含むときに顎を上げる必要がないのです。
誤嚥予防のポイントは「顎を上に上げないこと」ですよね!?
顎を引いた状態でコップの水を口に含むことができますから、誤嚥する心配が少なくなるのです。
もちろん、口腔ケアのときだけでなく、普段使うコップとしても安心です。
さらに、コップの取っ手はどの方向にも付けられます。
介護時に介助者が使うときや、ご利用者さん本人が使うときなど、その都度、使いやすい方向に変えて使ってください。