薄っすらあるのが正常

食べかすや唾液、はがれた口の粘膜が舌について、白い苔のようになっているものを舌苔といいます。
名前から来るイメージも手伝ってか、舌苔は「あってはいけないもの」と思っている方が多いかもしれません。

でも、舌苔は舌の真ん中に、薄っすらとあるくらいが正常なのです。
舌苔が多少ある分には、まったく問題はありません。

ただし、舌苔の量やつき方によっては、注意が必要なケースもあります。

口の左右のバランスが崩れている?胃腸の働きが衰えている?

注意が必要な舌苔のつき方は、いくつかあります。

まずは、舌全体に舌苔が大量についているとき。
舌の動きが低下している可能性があります。また、疲れがたまっている、カゼをひいている、ということもあるでしょう。

舌の片側にだけ、舌苔が厚くついている場合は、舌の片方の動きが低下している可能性があります。
口の機能の左右のバランスが崩れているかもしれません。

舌苔がところどころはがれて、まだら模様になっている人もいます。
「地図状舌」というものです。
胃腸の働きが衰えていたり、ビタミンが欠乏したりして、抵抗力が低下するとできます。
体を休めることが先決ですが、痛みがあるようなら、歯科医師に相談してみてください。

なかには、舌苔が白くないというケースもあります。

例えば長期間、抗生物質を服用している場合は、舌苔が黒っぽくなることがあります。
さらに、喫煙本数が多かったり、慢性胃炎があったりする場合は、舌苔が黄色っぽく、厚くつくこともあります。

こんな状態が続くときは、医師に相談してみてください。

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