自分で行うマッサージ、相手に行うマッサージ

口腔ケアの際にお口周りのマサージを行うのは、とても効果的です。
お口の機能を維持、回復させるのは口腔リハビリだけではなく、ケアの前後に手軽にできるマッサージも、そうした役目を果たしているのです。

マッサージは、自分自身に行うときと相手に行うときとでは、感覚が異なることがよくあります。
今回は、ドライマウス予防にとても効果がある唾液腺マッサージをやってあげるときの「やり方」を説明しましょう。

3カ所をマッサージする

ご利用者さんに唾液腺マッサージを行うときは、ご利用者さんを安心させるためにも、後ろからではなく前から、対面で行うのがオススメです。

唾液腺は有名なものが3つあります。それぞれの唾液腺を順にマッサージしていきます。

まずは耳下腺のマッサージです。
手のひらをご利用者さんの両方のほほに当てます。
そして、ご利用者さんに軽く奥歯を噛んでもらいましょう。
このとき、手のひらに筋肉が動いているのを感じます。その近くにあるのが耳下腺です。
この部分を中心に、手のひら全体で円を描くようにマッサージします。
ゆっくりと5回、回しましょう。

次は顎下腺のマッサージです。
顎下腺は顎のエラと先端の中間、顎の骨の内側の柔らかい部分にあります。
最初は、なかなか場所を見つけられないかもしれません。
そんなときは顎の骨の内側に4本の指を当てて、マッサージしていけば大丈夫です。
4本の指の位置を少しずつズラしながら5回、刺激しましょう。

最後は舌下腺のマッサージです。
顎の真下、舌の先端のちょうど裏側あたりにあります。
この部分に左右の親指を当てて、上に突き上げるように5回刺激します。

これが唾液腺マッサージの方法です。
食事の前などに、ご利用者さんにやってあげるといいですよ。

口腔ケアチャンネル動画で確認しましょう