口のなかの食べかすが増えてきたら注意信号!
口腔ケアなどを行うときに、「ご利用者さんの口のなかの食べかすが増えてきたな」と思うことありませんか?
それは、摂食嚥下障害の注意信号です! 放置しておくと摂食嚥下障害につながる可能性がありますよ。
咀嚼した食べ物を飲み込めるように「食塊」という塊にまとめるのが、舌の大切な働きの1つです。
舌の機能が衰えると、上手に食塊を作れなくなり、口のなかの食べかすも多くなってしまいます。
だから、舌の機能訓練を行なって食べかすを減らしましょう!
舌が緊張している?緩んでいる?
食事のときに重要な働きをする舌が、ダラーンと緩んでいたり緊張して強ばっていたりしてはいけません。
舌がスムーズに動かなくなって、摂食嚥下に問題が生じることがあります。
舌のマッサージとストレッチを行いましょう。
舌がダラーンと緩んでいる場合は、舌の表面を刺激するマッサージを行います。
歯ブラシなどで軽くトントンと振動を与えましょう。
ダラーンとしていた舌に、力が入ってきますよ。
逆に舌が緊張して強ばっている場合は、舌を引っ張るストレッチを行います。
舌がすべらないようにガーゼなどで包んで、指でやさしくつまみます。
そして、ゆっくりと舌を口の外に引き出しましょう。強ばっている舌に背伸びをさせている感覚です。
左右にも軽く引っ張ってストレッチをします。
舌の緊張がとけてきますよ。
舌が緩んでいるのか強ばっているのか、見ただけではわからないときもあるでしょう。
そんなときはマッサージとストレッチ、両方やっても構いません。
舌がスムーズに動くようになれば、食べかすも減っていくはずです。