歯石がむし歯を作る?
歯垢と歯石。口のなかの汚れの代表的なキーワードです。
歯垢は毎日の歯みがきで取り除くことが可能ですが、歯石は違います。
いくら丁寧に歯みがきをしても、残念ながら歯石を取ることはできないのです。
歯石は歯科医院で取ってもらいましょう。
歯科医院で行う歯石取りですが、ちょっと誤解されがちなのです。
まずは歯石自体に関する誤解です。
「歯石が歯を溶かしてむし歯を作る」と思っている人、いませんか?
歯石自体が歯を溶かすことはありません。
歯にこびりついた歯石に歯垢などが付着しやすくなって、その付着した歯垢がむし歯の原因になるのです。
そして、歯石取りに関しては「歯石を取ると、歯ぐきから出血したり、歯が削れたりしてしまう」と誤解している人もいます。
安心してください。そのようなことはありません。
歯石を自分の歯だと勘違い?
歯石取りでは、歯ぐきを傷つけることも、歯が削れてしまうこともありません。
「実際に歯石取りで歯ぐきから血が出た!」という方もいらっしゃるでしょう。
それは、歯ぐきがすでに炎症を起こしているために、ちょっとした刺激で一時的に出血してしまったものです。
歯石取りで歯ぐきが傷ついたりする心配はありません。
「歯石を取ったら、歯が削れたように感じた!」という方もいらっしゃるでしょう。
削れたように感じたのは、歯がそれだけ厚い歯石に覆われていたという証拠です。
歯を覆っている厚い歯石を自分の歯だと勘違いしていただけなのです。
勘違いをしたまま、歯石を放置しておくとむし歯はもちろん、歯周病を引き起こしてしまいます。
歯石は早めに取ってしまいましょう。
もちろん、訪問歯科診療でも歯石取りはできますよ。