食事介助に特化したスプーン

食事介助で大活躍するのがスプーンです。
自分で食事をするときに使いやすいスプーンと、食事介助をするときに使いやすいスプーンは必ずしも同じではありません。

食事介助をするのに特化したスプーンというものがあります。
Kスプーンというものです。
Kスプーンは藤田保健衛生大学の小島千枝子教授と、新潟の福祉用具メーカーが共同で開発した食事介助用のスプーンです。

Kスプーンの名前の由来は、Kポイントから来ています。
Kスプーンは、柄の部分が長く、そしてカーブしているのが特徴です。
そのカーブしている部分で、口の中の開きやすいポイントであるKポイントを刺激するのに使えるのです。

Kスプーンの使用方法

そして、食べ物を運ぶときは、そのカーブの部分に指をかけて持ちます。
柄が長いので、ご利用者さんの口のなかにしっかりと届きますよ。

一口の量が多くなり過ぎないように、スプーンのボウルの部分の大きさも考えられています。
さらに、スプーンのボウル部分は、ご利用者さんが取り込みやすいように、薄く平らにデザインされているのです。

これならご利用者さんの口のなかにしっかりと食べ物を届けて、スムーズに取り回すことができます。
スプーンの動かし方がスムーズでないと、ご利用者さんの誤嚥を引き起こすリスクも高くなりますから、このスプーンは誤嚥予防にも役立つはずです。

持ちやすくて食べやすい、そしてKポイント刺激にも使える便利なスプーンが、Kスプーンです。